法人がリゾート会員権を購入した場合の経理処理
リゾート会員権について
リゾート会員権の所有形態の種類には、大きく以下の種類があります。
1.共有制
2.合有制
3.預託制
1.共有制
エクシブなどでとられるリゾート施設の所有の形態です。
施設の所有権を会員で共有します。一つの施設を複数の会員で
共有し、その不動産に対する登記も行います。
経理処理は、登録料、保証金などは資産計上、償却は行えません。
土地建物等は、資産計上を行い、建物部分を法定償却が可能です。
また、不動産を所有することにより、固定資産税を支払うことになります。
2.合有制
ジャパントータルクラブでとられるリゾート施設の所有の形態です。
施設の財産に対する登記などは行わず、会員全員で施設を所有していると
します。共有制と違い、会員は、その不動産に対する登記をしないため、固定資産税は
かかりません。また、登録料、保証金などは資産計上、償却は行えません。
3.預託制
入会時に入会金とは別個に預託金を預けることを条件に施設の利用権を得ます。
預託金は、リゾート施設を経営する会社が取り決めている据置期間を経過した後、
退会時に無利息で返金されます。登録料は、保証金などは資産計上を行います。
有効期間が定められ、かつ、脱退に際し、相当額の返金を受けれないものは
繰延資産として計上、期限ないの償却が可能です。(法人税基本通達9-7-13-2)
①登録料、入会金|②保証金 |③建物、土地等 |④固定資産税
共有制 資産計上 | 資産計上 | 資産計上 | 支払有
償却不可 | 償却不可 | 建物のみ法定償却 |
合有制 資産計上 | 資産計上 | 計上しない | 支払なし
償却不可 | 償却不可 | |
預託制 資産計上 | 資産計上 | 計上しない | 支払なし
償却不可 | 償却不可 | |