少額投資非課税制度(NISA)とはどういうものですか?
H26年1月より少額投資非課税制度(NISA)の制度が始まります。
この少額投資非課税口座の制度は、本来20%課税される配当金や
売買益等が、非課税となる制度になります。
特徴として上げられるものは下記になります。
①非課税枠
購入代金で一人年間100万円までとなります。
一度購入した商品を売っても、非課税枠が戻るわけでは
ありません。また、非課税枠の繰越もできません。
②対象商品
証券会社に上場している株式、ETF(上場投資信託)、REIT
(不動産投資信託)、株式投資信託等
③制度を利用できる人
日本国内に住んでいる20歳以上の方。
④非課税期間
非課税期間は5年間になります。
つまり、H26年に非課税枠を利用して購入した商品については、
H30年までの配当、譲渡益が非課税となります。
非課税期間の5年が終わるものについては、一般口座、特定口座に
時価で移管するか、翌年度の非課税枠を使って時価で
引き続き保有することとなります。その移管時の評価益については、
非課税となります。
⑤口座開設期間
口座開設可能期間はH26年からH35年までの10年間となります。
⑥売買損失の通算ができない。
NISA口座での売買損失を、他の特定口座や一般口座で保有する
上場株式等の配当金や売買益との損益通算はできません。
例)Aさん 25歳会社員
H26年3月 NISA口座開設
H26年6月 80万円 上場株式A1000株の購入
H30年12月末日 90万円 上場株式A1000株の時価
H26年6月に購入した上場株式は、H30年12月には非課税期間が終わります。
この間の売買益、配当金が非課税となりますが、譲渡を行わず、
H31年1月からも引き続き保有したい場合は、非課税期間終了時の時価90万円
にて、一般及び特定口座、もしくはNISA口座に移管することが可能です。
この際の10万円の評価益は、非課税となります。